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スマレジとAirレジ(エアレジ)の違いを完全比較!料金・機能で12項目徹底比較解説【2025年最新版】

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「スマレジとAirレジの機能や料金の違いは?」
「自分の店舗に最適なPOSレジは?」

「初期費用や月額費用は?」

新規事業や新店舗を構える際に、POSレジを導入したいけど、種類や機能や料金面などを気になるサービスを比較したうえで検討したいですよね。

導入するなら自分の思い描いている理想に近いPOSレジを、比較しながら慎重に選ぶことが大事です。

この記事では、POSレジの中からスマレジとAirレジ(エアレジ)の比較結果を詳しく解説します。

機能や料金サービスなども、深く掘り下げていくので参考にしてください。

スマレジAirレジ(エアレジ)

登録105,000店舗突破
無料プランからスタート可能
POS3部門でNo.1獲得
多様な支払い方法に対応
レジ機能が0円
操作がわかりやすい
利用率No.1のPOSレジ
店舗経営サービス連携可能
資料請求無料アカウント登録
スマレジ
登録105,000店舗突破
無料プランからスタート可能
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Airレジ(エアレジ)
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無料アカウント登録
目次

スマレジとAirレジとは?ざっくり違いを比較

まずはスマレジとAirレジの基本的な情報比較を一覧表にまとめました。

スマレジとAirレジの基本スペック比較

サービススマレジAirレジ
提供元株式会社スマレジ株式会社リクルート
導入費用無料無料
必要機器・IOS端末
・キャッシュドロア
・プリンター
・IOS端末
・キャッシュドロア
・プリンター
セットアップ・オンライン22,000円
・訪問44,000円
(※希望店舗のみ)
0円〜110,000円
(Airレジオーダーのみ)
補助金対象対象外
月額料金・フリー:0円
・プレミアム:5,500円
・プレミアムプラス:8,800円
・フードビジネス:12,100円
・リテールビジネス:15,400円
・0円〜
※注意あり

・Airレジオーダー
6,600円〜17,600円
※飲食業プラン
補助金対象対象外
導入期間最短15日前後1週間〜1ヶ月
契約期間月額契約年間契約
POS
レジ機能
・免税対応
・軽減税率対応
・インボイス対応
・商品別税設定
・セルフレジ・券売機
・クイックコマンド
・トレーニングモード
・スマレジストア 等
・席管理・予約管理
・会計ソフト連携
・Airレジ(エアレジ)オーダー連携
・オフラインモード
・インボイス対応
・軽減税率対応
・免税対応
・売上データ分析 等
システム連携・キャッシュレス決済
・会計ソフト
・ECサイト
・予約管理システム
※すべてプレミアム以上
・キャッシュレス決済
・会計ソフト
・予約管理システム
※すべてプレミアム以上
オフライン対応ありあり
サポート
体制
・メールサポート
・チャットサポート
↑※プレミアムプラスプラン以上のみ

・コールセンター
↑※プレミアムプラスプラン以上のみ

オンサイト保守
↑※50店舗以上の加盟店のみ
・メール相談
・チャット相談
解約手数料決済端末としてPAYGATEの無料キャンペーン適用を受けた場合、1年以内に解約すると36,000円から利用月数×3,000円を控除した金額が解約違約金として請求されるなし
※ただし、iPad・カードリーダーの無償貸与キャンペーンの適用を受ける場合、継続的なエアペイの利用を目的として利用していることをリクルートが確認できない場合や契約禁止事項に該当する場合は、iPad端末相当額と貸与にかかる諸経費相当額が請求される。
公式サイト

どちらも「iPadレジ」だけど何が違うの?

スマレジとAirレジは、どちらもiPadを使ったタブレット型POSレジで、インターネット環境さえあれば、紙のレジスター不要で導入できる共通点があります。

しかし、特徴や目的とするユーザー層には大きな違いがあります。

スマレジの特徴
  • 小規模〜中規模の飲食店・小売・サービス業向けに設計されており、高度なPOS機能や分析機能を備えている。
  • 基本無料で始められるが、多機能を使うには有料プラン(月5,500円〜)が必要。
  • セルフレジや免税対応など専門的なニーズにも対応。
  • 有料プランでは電話・チャット・オンサイト対応のサポートも充実。
Airレジの特徴
  • リクルートが提供している完全無料のPOSレジアプリ(※導入機器の準備は必要)
  • 導入や操作が非常に簡単で、はじめての導入にも適している。
  • 無料でも売上管理や軽減税率、インボイス対応など基本機能はカバー。
  • 決済機能はAirペイとの連携が基本。
項目スマレジAirレジ
ハードiPadベースiPadベース
初期費用0円(ただし機器購入が必要)0円(キャンペーンで貸与あり)
月額費用無料プランあり/多機能は有料完全無料
サポート体制有料プランで充実無料でもチャット対応あり
拡張性高い(カスタマイズ性◎)低〜中(シンプルな機能)

スマレジとAirレジの12項目徹底比較

スマレジとAirレジ(エアレジ)の違いを12項目で徹底比較していきます。

① 導入実績・ユーザー層

スマレジとAirレジはどちらもiPadを使ったPOSレジとして高い人気を誇りますが、導入実績やユーザー層には大きな違いがあります。

項目スマレジAirレジ
導入数登録105,000店舗突破
(2021年12月時点)
90.4万アカウント
(2024年9月末時点)
主なユーザー2〜40店舗の法人・中規模業態小規模事業者・個人経営が中心
シェア全国80万店舗中 約5.5%無料プラン中心に拡大中
決済連携Airペイ、STORESなどと併用可Airペイとの連携が基本
特徴有料契約前提の質重視・分析機能に強み圧倒的な登録数・手軽さと導入スピードに強み

スマレジは、小規模の法人・中規模店舗に多く導入されており、「POSレジとしての質」を求める事業者から選ばれている傾向があります。

全国の約80万事業所の中で約5.5%のシェアを占めているというデータもあり、有料でも価値を感じて契約するユーザーが多いことが特徴です。

Airレジは、関連サービスであるAirペイの登録件数は50.4万件を超えており、決済との連携を見据えた導入も増えています。

主に小規模事業者や個人店舗が中心で、「無料で手軽に導入できる」ことから利用ハードルが低く、特に開業初期の店舗に支持されています。

スマレジが「有料でも本格的な分析や多店舗管理機能が使える」ことに対し、Airレジは「まず無料で試したい、シンプルでOK」というニーズに応える形で棲み分けが進んでいるのも特徴です。

② 初期費用・月額費用(無料プラン含む)

スマレジとAirレジはどちらもアカウント登録・アプリ利用が無料で始められる点では共通していますが、その先の導入費用やランニングコストの考え方に違いがあります。

項目スマレジAirレジ
アカウント登録・アプリ利用無料無料
月額費用プラン– スタンダード:無料
– プレミアム:5,500円/月
– プレミアムプラス:8,800円/月
– フードビジネス:12,100円/月
– リテールビジネス:15,400円/月
完全無料(有料プランなし)
周辺機器の購入費用別途必要
(iPad、レシートプリンターなど)
別途必要
(iPad、レシートプリンターなど)
※キャンペーンで無料貸出あり
初期設定サポートオンライン:22,000円〜
訪問サポート:44,000円〜
※一部プランは88,000円
基本なし
※Airレジオーダー導入有償サポートあり)
IT導入補助金対応対応(条件あり)対象外

スマレジは、基本的に「必要な機能に応じてプランを選ぶ」料金体系です。

無料プランもありますが、在庫管理や顧客分析などを活用する場合は有料プランが前提となります。

特に、フードビジネスや小売業向けの専用プランでは、業態ごとの細かいニーズに合わせた料金設計がされているのが特徴です。

また、オンラインや訪問での導入サポート、トレーニングも別料金で提供されており、本格的に業務へ組み込む企業に適しています。

Airレジは「完全無料で使える」ことを最大の売りとしており、サポートや機能面も無料プラン内で完結するシンプルな設計です。

セットアップにかかる費用もなく、キャンペーンによってはiPadやレシートプリンターが無料で提供されることもあるため、開業初期のコストを大幅に抑えることが可能です。

また、スマレジはIT導入補助金の対象製品として登録されており、一定の条件を満たせば初期導入費用の大部分が補助される可能性があります。

Airレジは無料ツールであるため、この補助金の対象外ですが、その分最初から「ゼロ円で使える」という大きな安心感があります。

【補足情報】IT導入補助金対応について

スマレジは「IT導入補助金」の対象となるPOSレジで、補助金を活用すれば導入費用の1/2〜3/4が補助される可能性があります。中小企業や小規模事業者が対象で、条件を満たせば最大75%の補助も受けられます。

一方、Airレジは月額無料のため、IT導入補助金の対象外です。補助金はあくまで業務効率化などの「経費支出」に対して支給される制度のため、Airレジのような無料ツールは対象になりません。

項目スマレジAirレジ
補助金の対応可否対応(IT導入補助金)対応不可
補助率1/2〜3/4(最大75%)
対象者中小企業・小規模事業者
対象となる費用POSレジの初期費用など
注意点補助金は予告なく終了・変更の可能性あり無料サービスのため制度対象外
費用項目通常価格
(税込)
補助適用後
(最大75%補助時)
セットアップ(訪問)44,000円11,000円
トレーニング(訪問)44,000円11,000円
月額料金(年契約)15,400円/月一部対象※
周辺機器(iPad等)約70,000円前後約17,500円前後
合計例約173,400円約43,350円~
ポイント
  • 補助金適用には事前申請・事業計画などが必要です。
  • 補助金の申請・受領には数ヶ月かかるため、資金的に一時的な立て替えが必要。
  • 自社で申請するのが不安な場合、スマレジ公式サイト経由で「補助金申請サポート業者」を紹介してもらえます。

よって、「スマレジを初期費用含めトータルで10万円以上かかる」と感じていた人も、実質3〜5万円程度で導入できるケースが十分あります。

補助金を活用して、機能が豊富な有料プランの導入も現実的です。

③ 対応決済ブランド・端末・決済手数料

スマレジとAirレジは、どちらも主要なキャッシュレス決済に幅広く対応していますが、「導入方法」や「コストの考え方」には違いがあります。

項目スマレジ(PAYGATE)Airレジ(Airペイ)
対応クレジットカードVisa / Mastercard / JCB / Amex / Diners / Discover / UnionPay(銀聯)Visa / Mastercard / JCB / Amex / Diners / Discover / UnionPay(銀聯)
対応電子マネーiD / QUICPay / 楽天Edy / WAON / nanaco / Suica系(交通系)iD / QUICPay / Apple Pay / Suica系(交通系)
対応QRコード決済PayPay / メルペイ / 楽天ペイ / au PAY / d払い / WeChatPay / Alipay / UnionPayPayPay / 楽天ペイ / au PAY / d払い / J-Coin Pay / Smart Code / WeChatPay / Alipay / UnionPay
決済手数料
(クレジットカード)
1.98%〜 ※条件あり2.48%〜3.24% ※条件あり
決済手数料
(電子マネー)
一律 3.24%一律 3.24%
決済手数料
(QRコード)
2.00%〜1.08%〜3.24%
主な決済端末・機器PAYGATE端末 / 自動釣銭機 / レジプリンター / スキャナー等iPad / レシートプリンター / カードリーダー / キャッシュドロア等
PAYGATE
プリンタ内蔵型
スマホのようなタッチパネル操作
4G回線のため、屋外、移動販売でもOK
スマレジ連携可能
端末1台だけでキャッシュレス決済対応OK
公式サイト

スマレジは「スマレジ・PAYGATE」や「STORES 決済」など、複数の決済サービスと連携できる柔軟性があります。

用途に応じて端末の選定や運用をカスタマイズできるため、高価格帯の商品を扱う業種や業務効率を重視する事業者に選ばれています。

特に、自動釣銭機やバーコードリーダーなど周辺機器の自由度が高く、レジ周りを業態に合わせて最適化できる点はAirレジにはない強みです。

また、スマレジの決済手数料は条件次第で1.98%〜とされていますが、契約内容によって変動するため、具体的な条件の確認が必要です。

Airレジは「Airペイ」との連携を前提に設計されており、申込みから機器の貸与までがセットになっている点が特徴です。

キャンペーン中であればiPadやカードリーダーが無料で提供される場合もあり、初期費用を抑えつつ幅広い決済に対応できます。

決済手数料も一部ブランドで1.08%からと業界最安水準なのは大きな魅力です。

Airレジが一体型導入による手軽さとコストパフォーマンスに優れているのに対し、スマレジは機能や端末の柔軟性、幅広い業種への対応力に優れているのが特徴です。

④ 入金サイクル・手数料

売上の入金サイクルは、日々のキャッシュフローに大きく影響するため、導入前に確認しておきたいポイントです。

項目スマレジAirレジ(Airペイ)
入金手数料110円〜440円
(決済方法・売上・銀行口座によって変動)
無料
入金サイクル– クレカ/電子マネー売上:月2回
– QRコード決済:月1回
– 指定3行(三菱UFJ・みずほ・三井住友):月6回
– その他金融機関:月3回
– 三菱UFJ・みずほ・三井住友:月6回
– その他:月3回
決済手数料– クレカ:1.98%〜(条件あり)
– 電子マネー:3.24%- QR:2.00%〜
– クレカ:2.48%〜3.24%(条件あり)
– 電子マネー:3.24%- QR:1.08%〜3.24%

スマレジは決済サービス「PAYGATE」などを通じて月に2〜6回の入金に対応しており、特に三菱UFJ・みずほ・三井住友銀行を指定口座にすると月6回の入金が可能になります。

ただし、入金ごとに110〜440円の手数料がかかるため、取引量によってはコスト負担が増えるケースもあります。

入金頻度の調整とあわせて、口座選びも重要になります。

一方、AirレジはAirペイとの連携により、同様に月3回〜6回の入金に対応しながらも、入金手数料が基本的に無料となっています。

少額決済が多い業態や、頻繁な入金で手数料が気になる場合には、この無料対応が大きな魅力です。

入金のタイミングや手数料の考え方に違いがあり、スマレジが銀行や売上規模に応じて柔軟に対応できるのに対して、Airレジは手数料のかからないシンプルな入金システムが特徴です。

⑤ 解約手数料

項目スマレジAirレジ
解約手数料基本的に不要。
ただし、PAYGATEの無料キャンペーン利用時は注意。
1年以内に解約した場合、
36,000円から「利用月数×3,000円」を
差し引いた金額が
解約違約金として請求される。
基本的に不要。
ただし、iPadやカードリーダーの無償貸与キャンペーン利用時に、
継続利用や契約条件を満たさないと
iPad等の相当額+諸経費が請求される可能性あり。

スマレジ・Airレジともに、通常の利用においては解約手数料はかかりません。

ただし、各社が提供している「端末無償貸与キャンペーン」などの特典を利用した場合、一定の条件を満たさずに解約すると違約金が発生するケースがあります。

たとえば、スマレジの「PAYGATE無料キャンペーン」を利用して1年以内に解約する場合は、36,000円から利用月数×3,000円を差し引いた金額が請求されます。

一方、AirレジではiPadやカードリーダーの無償貸与キャンペーンにおいて、エアペイを継続利用していないなどの条件違反があると、機器代金や諸経費が発生する可能性があります。

そのため、キャンペーンを利用する際には、解約条件や利用継続の義務をよく確認しておくことが重要です。

⑥ 導入に必要な機器・周辺機器

機器項目スマレジAirレジ
レジ端末iPad
・1店舗につき3台まで無料
・追加1台ごとに1,540円
iPad
・1AirIDにつき10,000台まで対応
プリンタースター精密製など複数に対応同様にスター精密製などに対応
キャッシュドロア対応対応
バーコードリーダー対応対応
カスタマーディスプレイ対応対応
RFIDリーダー対応非対応
自動釣銭機対応対応
セルフレジ端末対応
・券売機含む
非対応
ハンディ端末最大5台
・プランによって追加可能
プランによって
対応可否が異なる
テーブルオーダー端末対応
・iPad使用
非対応
パスポートリーダー対応
・免税販売対応
非対応

スマレジは「フードビジネスプラン」や「リテールビジネスプラン」など、業種特化プランにより利用できる機器に制限があります。

また、オプション機器は別料金となるケースが多いです。

Airレジは標準機能・機器での運用が前提となっており、シンプルな構成で導入したい小規模店舗に向いています。

周辺機器のレンタルは行っておらず、購入かキャンペーンによる無償提供が基本です。

スマレジが多業種・多機能への拡張性に優れるのに対し、Airレジはシンプル構成での導入しやすさが特徴です。

⑦ 操作性・使いやすさ

POSレジの操作性は、現場スタッフが日常的に触れる部分だからこそ、直感的であることが重要です。

項目スマレジAirレジ
操作画面の種類かんたんモード/通常モードの2種類あり。
写真メイン・テキストメインの表示切替可能
パネル表示/リスト表示の2種類。
カテゴリーごとに色分け可能
視認性写真付きで商品を表示可能、
カテゴリー表示でスムーズに選択できる
色分け+自由なパネル配置で、
視覚的にわかりやすい
トライアルの有無有料プランを30日間無料で利用可能基本機能が常に無料、
有料オプションのトライアルはなし
ショールーム/対面相談全国7か所のショールームあり一部のビックカメラに
サービスカウンターあり
サポート体制登録から30日間は電話サポートあり。
有料プランでは常時電話サポート対応
メール・チャット中心。
電話はAirレジオーダーのみ対応

スマレジでは「かんたんモード」と「通常モード」の2種類から操作画面を選べるようになっており、業種やスタッフの習熟度に応じた設定が可能です。

写真メインかテキストメインかを切り替えられるため、視覚的にわかりやすく、カテゴリーごとにスムーズに商品選択ができます。

初期設定やチュートリアルも用意されており、初めての人でも操作に迷いにくい作りになっています。

Airレジもまた、非常にシンプルなインターフェースが特徴です。

パネルとリストの表示切り替えに対応しており、カテゴリーごとの色分けやパネルの自由配置も可能なため、誰でも直感的に操作できます。

特に、機能を最小限にとどめている分、初期導入時の学習コストが低く、小規模店舗や個人経営者には取り入れやすい仕様です。

また、スマレジには全国7か所にショールームがあり、導入前に実機で操作を体験できます。Airレジはビックカメラ内の一部店舗にサービスカウンターが設けられており、リアルな相談も可能です。

スマレジが業種や現場環境に応じて柔軟にUIを調整できるのに対し、Airレジはシンプルで迷いにくい操作体系が特徴です。

⑧ 機能の豊富さ(分析/在庫/顧客管理など)

POSレジを単なる会計システムにとどめず、「売上分析」や「顧客管理」、「在庫の最適化」に活用するかどうかは、導入の目的によって大きく分かれます。

機能カテゴリスマレジAirレジ
顧客管理上限10万件まで
(超過時は重量課金制)
上限なし
(ただし共有不可)
顧客情報の店舗間共有可能不可
顧客分析機能購買履歴・来店履歴などを
詳細に分析可能
一部のみ対応
会員機能独自のポイント制度
・会員価格の設定が可能
非対応
(連携アプリ経由のみ可)
外部システム連携60種類以上に対応一部予約管理アプリ
との連携のみ
在庫管理高度な在庫管理
・店舗間移動に対応
基本的な商品登録のみ、
在庫移動不可

スマレジは多機能なPOSレジとして知られ、在庫や顧客の一元管理を通じて業務効率を大きく高めることができます。

たとえば、複数店舗を運営している場合でも、顧客情報を全店で共有できるため、リピーター管理やキャンペーン施策の実行がスムーズです。

また、会員ごとにポイントを付与したり、特別価格を設定する機能も搭載されており、ロイヤル顧客の育成にも対応します。

さらに、購買履歴や来店頻度に基づく細かな分析ができるため、データに基づいた販売戦略を組み立てやすいのも特徴です。

Airレジは機能を絞っているため、在庫管理や顧客分析の部分では限定的です。

商品在庫数の登録や売上の確認は可能ですが、店舗間での在庫移動や詳細な在庫履歴の追跡といった業務は想定されていません。

顧客管理も可能ですが、情報の共有機能がなく、個別店舗での利用にとどまります。

独自の会員制度もないため、ポイント発行や割引などは、他社アプリとの連携が前提となります。

スマレジがデータに基づいた販売戦略や業務最適化を支援できる多機能設計であるのに対し、Airレジは基本的な売上管理に絞ったシンプル設計が特徴です。

⑨ 外部連携(会計・店舗アプリ等)

POSレジを業務全体のハブとして活用するためには、会計ソフトや予約管理システム、ECプラットフォームなどとの外部連携がどこまで可能かが重要なポイントになります。

項目スマレジAirレジ
連携できる
会計ソフト
freee、マネーフォワード、弥生、TKC FX、勘定奉行クラウド など多数freee、マネーフォワード、弥生 など主要なクラウド会計に対応
勤怠・人事連携スマレジ・タイムカード、LINEミニアプリなどと連携Airシフトと連携
ECサイト
・予約管理
Shopify、BASE、カラーミーショップ、MakeShop、TORETA、Uber Eats などレストランボード、出前館、ホットペッパーグルメ、Airペイ オンライン など
顧客管理
・CRM連携
スマレジ・Shopアプリ、LINEミニアプリ、betrend など対応は限定的
(主に予約管理アプリとの連携のみ)
API
/アプリマーケット
スマレジAPI公開/アプリマーケットで機能拡張可能API非公開/外部拡張性は限定的
連携可能な
システム数
60種類以上
(※プレミアムプラン以上)
限定的
(基本はリクルート系サービス中心)
自社システム
との連携対応
可能一部対応

スマレジは、拡張性の高さに定評があり、クラウド会計ソフト(freee、マネーフォワード、弥生など)をはじめ、ECサイト、予約管理、勤怠管理、CRMツールなど、60種類以上の外部サービスと連携できます。

さらに、独自のAPIが公開されているため、自社システムとのカスタム連携も可能で、業態に応じた拡張が柔軟に行えるのが強みです。

LINEミニアプリや免税販売用の外部ソリューションなど、実務に直結するツールとの連携実績も豊富です。

一方、Airレジはリクルートグループ内のAirペイやAirシフト、レストランボードなどとの連携を中心に設計されています。

主要なクラウド会計ソフトとは連携できるものの、拡張性は限定的で、自由度の高い外部連携やカスタム連携には不向きです。

APIも公開されておらず、あくまで「Airレジ単体で完結できる小規模店舗向け」の設計がベースになっています。

スマレジがAPIや多様な外部ツールとの連携で業務全体の効率化を支援できるのに対し、Airレジはグループ内サービスとのシンプルな連携で運用できるのが特徴です。

⑩ IT導入補助金の対象かどうか

画像引用:スマレジ公式サイト

スマレジは、IT導入補助金の対象ツールとして登録されており、条件を満たせば導入費用の最大75%まで補助を受けることができます。

例えば、スマレジの「スタンダードプラン」を導入する場合、以下のような初期費用の一例が紹介されています。

項目通常価格(税込)補助後価格(最大75%補助の場合)
スマレジ本体
(クラウドPOS)
約33,000円約8,250円
キャッシュドロワー約16,500円約4,125円
レシートプリンター約27,500円約6,875円
iPad本体約55,000円約13,750円
合計約132,000円約33,000円
(最大補助適用時)

補助を受けるには「事業計画書の提出」や「対象事業者に該当すること」などの条件があり、申請前にスマレジ公認のIT導入支援事業者との連携が必要です。

一方、Airレジは完全無料ツールのため、IT導入補助金の対象外となっています。

少しでもスマレジに気持ちが傾いている場合は、IT導入補助金制度を活用し、スマレジの初期費用を抑えて導入しましょう。

⑪ サポート体制

項目スマレジAirレジ
サポート窓口(無料プラン)メール/電話
(30日間限定)
メール/チャット
サポート窓口(有料プラン)メール/電話
(プレミアムプラス以上)
電話
(Airレジオーダーのみ)
サポート受付時間電話:年中無休 9:00~22:00
メール:平日 9:00~18:00
電話:年中無休 10:00~23:00
メール:翌営業日までに返信
チャット:平日 10:00~19:00
導入時の支援オンライン/訪問の
初期設定サポートあり(有料)
セットアップは基本的に自力。
キッチンプリンター利用時は訪問設定あり
(11万円)
その他の支援体制YouTube動画やマニュアル、
社内資格保持者による対応
AirレジとAirレジオーダーはサポート窓口が別。
USEN訪問サポートあり
(Airレジオーダー)

スマレジは、無料プランでもアカウント作成から30日間は電話サポートを提供しており、導入初期の不安に寄り添う体制が整っています。

さらに有料プランであれば年中無休の電話対応が可能で、スタッフは社内資格を持つ専門員という安心感も魅力です。

Airレジは、メール・チャットによるサポートが中心で、電話サポートは有料の「Airレジオーダー」利用者に限定されています。

AirレジオーダーではUSENと連携した訪問サポートがあるものの、混雑時には電話がつながりにくいという課題もあります。

サポート体制に対して、スマレジは柔軟性と専門性の高さが特徴です。

⑫ 運営会社・信頼性

項目スマレジAirレジ(エアレジ)
運営会社名株式会社スマレジ株式会社リクルート
設立年2005年1960年
(リクルートホールディングス設立)
本社所在地大阪府大阪市東京都千代田区
従業員数(2024年時点)約322名約20,000名超
(グループ全体)
主な事業内容クラウドPOSレジ・関連周辺機器の開発・販売Webサービス、HRテック、POS関連ソリューション
その他の強み自社開発、サポートの柔軟性、専門業種への対応資本力・ブランド力・他サービスとの連携

スマレジは大阪市に本社を構える「株式会社スマレジ」が運営しており、従業員数は約322名(2024年4月時点)と中規模の企業です。

2005年の設立以来、クラウド型POSレジの先駆けとして業界での信頼を築いてきました。

特に専門性の高い業種への対応や、自社開発体制によるサポートの柔軟性が特徴とされています。

Airレジは大手企業「株式会社リクルート」が運営しており、親会社であるリクルートホールディングスは1960年創業、従業員数は約2万人超と圧倒的な規模を誇ります。

資本力とブランド力を活かした安定したサービス展開が魅力で、他のリクルート系サービスとの連携も期待できます。

導入時の安心感や事業の持続性といった観点では、Airレジのほうが企業体力に裏打ちされた信頼感があります。

それに対し、スマレジはスピード感や現場密着型の柔軟性が特徴です。

よくある質問(Q&A)

スマレジとAirレジは同じ周辺機器で使えますか?

基本的には同じメーカーの機器(スター精密製のレシートプリンターやキャッシュドロアなど)に対応していますが、機種や接続方式によっては互換性に違いがあります。
購入前に、各レジの公式推奨機種リストで確認するのが安心です。とくにプリンターやiPadスタンドなどは見た目が同じでも対応していない型番があるため注意しましょう。

周辺機器についての詳細はこちら

スマレジとAirレジで同じ決済端末(Airペイなど)を併用できますか?

基本的にAirペイはAirレジ専用の決済サービスです。スマレジでは「スマレジ・PAYGATE」や「STORES決済」などを利用するのが一般的です。
Airペイはリクルート系の連携に特化しているため、スマレジと組み合わせて使うことはできません。どの決済サービスを使うかによってレジ本体の選択が変わるので、導入前に確認しておくと安心です。

決済についての詳細はこちら

複数店舗でも対応できますか?

スマレジもAirレジも複数店舗での利用に対応しています。ただし、機能や管理方法に差があります。
スマレジは在庫・顧客情報・売上データを店舗間で一元管理でき、業種別に最適化されたプランも用意されています。Airレジも複数店舗での利用は可能ですが、顧客情報の共有や店舗間在庫管理などの機能は非対応です。多店舗経営を前提とするなら、スマレジの方がスムーズに運用できます。

機能や外部連携についての詳細はこちら

まとめ:スマレジとAirレジ、結局どちらがおすすめ?

ここまで12項目にわたってスマレジとAirレジを比較してきましたが、最終的な選び方は「どんな店舗運営をしたいか」によって分かれます。

スマレジは、高機能なPOSレジを求めている方や、複数店舗を運営していて顧客管理や在庫連携を効率化したい方におすすめです。

有料プランにはなりますが、業種別に最適化された機能や拡張性があり、データ分析や他システムとの連携を活用して「経営の質を上げたい」というニーズに応えられる設計になっています。

Airレジは、まず無料でレジを導入してみたい方や、開業初期で費用を極力抑えたい方に最適です。

必要最低限の機能が無料で使え、Airペイなど他のリクルート系サービスと連携すればキャッシュレス決済もスムーズに導入できます。

小規模な店舗や個人経営の方にとっては、運用のしやすさとシンプルなUIも大きな魅力です。

目的別で選ぶなら、

  • しっかりしたPOSレジ運用と成長を見据えるならスマレジ
  • まずは費用をかけずにスモールスタートしたいならAirレジ

このような基準で判断すると、自分に合った選択がしやすくなるはずです。

スマレジAirレジ(エアレジ)

有料プラン中心
業種別に最適化された高機能
データ分析・他システムと連携
複数店舗・成長志向の店舗向け
POS運用・経営の質を上げたいなら
無料で始められる
必要最低限の機能
Airペイなどと連携
小規模店舗・開業初期向け
スモールスタートしたいなら
資料請求無料アカウント登録
スマレジ
有料プラン中心
業種別に最適化された高機能
データ分析・他システムと連携
複数店舗・成長志向の店舗向け
POS運用・経営の質を上げたいなら
資料請求
Airレジ(エアレジ)
無料で始められる
必要最低限の機能
Airペイなどと連携
小規模店舗・開業初期向け
スモールスタートしたいなら
無料アカウント登録
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この記事を書いた人

新滝 美久のアバター 新滝 美久 スタートアップ実務担当/POSラボ運営者

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